G&Oでのお産について
妊産婦さんご自身の出産に対する考え方やご希望(バースプラン)を尊重し、リラックスした雰囲気の中で安心、安全な出産をサポートします。
LDRシステム
当院では、陣痛が始まったときから分娩、出産後の回復まで、妊産婦さんが部屋を移動することなく、 分娩を行うことができるよう、LDRルームを完備しています。
バースプランをご提案
妊産婦さんは、出産が近づくと「安全に産ませてもらうお産」から、 「自分で選んだ施設、環境で自分らしいお産」へと意識が主体的になります。 そんな妊産婦さんの視点を尊重し、出産に関する要望を盛り込んだ計画書が「バースプラン」です。
当院では、妊産婦さんご自身の「出産に対する考えや希望」などのプランを作成します。 具体的に《つきそい出産》《早期母子接触(抱っこ・早期授乳)》《出産当日からの母子同室》など、 ご希望に添ってできるだけ妊産婦さん主体のお産を尊重し、 満足できるお産に近づくことができるよう、私たちがお手伝いをさせていただきます。
さまざまに変化しうる分娩時には母子の安全保障が最優先のため、すべての要望が叶うわけではありませんが、 「バースプラン」は妊産婦さんが自分自身の分娩をどのようなものにしたいのか、 イメージを具体的にし、知識を増やし理解を深めて、 妊産婦さんご自身の安心・安全で主体的なお産を支える柱となります。
無痛分娩の新規予約の一時停止について
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無痛分娩に関わる麻酔科医の確保などの影響により安心安全の無痛分娩を行うことが困難になったため、2022年4月1日から無痛分娩の新規予約を一時停止致します。
今後、麻酔医確保を含め安心安全の無痛分娩を提供できるように院内での整備を行い、整いましたら再開する予定です。
再開の際はアナウンス致しますので何卒ご理解頂ければ幸いです。
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無痛分娩(硬膜外無痛分娩)が可能です。
お産にはさまざまな形態があり、どんなお産をしたいのか自分で選ぶ時代になっています。 当院ではお産の痛みを和らげてほしいという希望に応えて、 無痛分娩(硬膜外無痛分娩)を行っています。 無痛分娩は痛みを”和らげる”ことにより、自然分娩を手助けする方法です。 フランスでは8割、アメリカでは6割の妊産婦さんが硬膜外無痛分娩で出産しています。 日本でも最近無痛分娩を希望される方が徐々に増えています。
Q1.硬膜外無痛分娩とはどんな方法ですか。
硬膜外無痛分娩とは硬膜外麻酔を使って陣痛の痛みを軽減する方法です。
背骨の中にある硬膜外腔という箇所に麻酔薬を入れ、下半身の痛みだけをとり除きます。
具体的な方法は、一般的に陣痛が始まり子宮口が3~4cm開いたところで、硬膜外腔に細いチューブ(硬膜外カテーテル)を挿入し、
そこから麻酔薬を少量ずつ注入することにより陣痛の痛みを和らげていきます。
痛みは全く無くなるわけではなく、特に出産間近では弱い痛みを感じながらゆっくりいきんでいただきます。
Q2.硬膜外無痛分娩のメリットは何ですか?
第一にお産の痛みが軽くなることで、体力の消耗が少なく、産後の回復が早いということです。 痛みでパニックになりやすい方や心臓や肺に病気のある方、 血圧が少し高い妊産婦さん、また高齢などでお産の痛みに耐える自信のない方にはこの方法がおすすめです。
Q3.硬膜外無痛分娩の問題点は?
まれに起こる症状としては、軽い血圧低下、足の感覚麻痺、かゆみ、産後の頭痛などがあります。 非常にまれに起こる問題としては、刺入部の感染やカテーテルの先端が硬膜外腔の奥にあるクモ膜下腔に入ってしまい、 麻酔の効果が急に強くなることがあります。 私たちは、問題が発生しても対応できるような態勢をとっています。
Q4.硬膜外無痛分娩が赤ちゃんと分娩経過に与える影響はありますか?
硬膜外無痛分娩では、無麻酔の分娩と比べ分娩時間が若干長くなったり、 分娩時の出血が増えることが報告されています。吸引分娩や子宮収縮剤使用の頻度が少し増える傾向にあります。 しかし硬膜外麻酔で使う麻酔薬の赤ちゃんへの影響はほとんどありませんのでご安心下さい。
Q5.硬膜外鎮痛ができない場合はありますか?
血が固まりにくい体質の方、たくさん出血していたり脱水がある場合、 背骨に変形があったり背中の神経の病気がある方、 カテーテルが挿入できない方は硬膜外麻酔ができない場合があります。 また緊急手術やお産の対応と重なった場合、 開始が遅れたりすることもありますのでご了承ください。