おしるしがあった

おしるしとは、子宮の内壁についている卵膜が剥がれた際に起こる少量の出血です。子宮口が少し開いたり、子宮が収縮したりすると卵膜が剥がれやすくなるため、出産が近づいている証拠といえます。子宮頸管から分泌される粘液と混ざって出てくるので、やや粘性を帯びています。色や量は個人差があり、薄いピンク色もあれば、鮮血のように真っ赤なおしるしが出ることもあります。

なお、おしるしがあったからといって、すぐに陣痛が始まるわけではありません。あくまで近づいているというサインです。おしるしが出たからといって病院に駆け込んだりせず、まずは生理用ナプキンをあてて様子を見ましょう。ただし、出血量が多い場合や痛みを伴う場合は何らかのトラブルが発生している可能性がありますので、病院に連絡することをおすすめします。

お腹に張りや痛みを感じる

妊娠後期になると、しばしばお腹に張りや痛みを感じるようになります。安静にしていれば徐々に収まりますが、頻繁に張りや痛みを感じる場合は陣痛が近づいているかもしれません。痛みが一定間隔で訪れる場合は、そのまま陣痛に移行することもあります。時計やスマホのアプリなどで痛みと痛みの間隔を測っておきましょう。

後期つわりの症状が楽になる

妊娠後期になると大きくなった子宮に胃が押し上げられ、つわりのような吐き気に悩まされることがあります。これを後期つわりといいます。赤ちゃんが下がってくると子宮による押し上げが軽減されるため、後期つわりの症状が楽になってきます。予定日近く、後期つわりが急に収まってきたと感じたら、陣痛が近づいている可能性があります。

破水した

破水とは胎児を包む卵膜が破け、中を満たしていた羊水が流れ出てくる現象のことです。無臭・透明の水が大量に流れるケースもあれば、酸っぱいにおいを伴う乳白色の水が少量だけ出るなど、においや色、量は個人差があります。破水すると子宮内に細菌が入り込んで赤ちゃんの感染症リスクが高まるため、陣痛の有無にかかわらず、即入院となります。少量の破水は尿漏れと勘違いしやすいですが、それらしい症状が出たときは自己判断せず病院に相談しましょう。

あぐら

あぐらをかくと股関節が開くため、赤ちゃんが下りてきやすくなります。両手はくるぶしあたりに置き、肩の力を抜いてなるべくリラックスしましょう。

四つん這い

両の手足を床につき、お腹のふくらみが膝の間に入るような形で四つん這いになります。腕や足の高さを調節して、自分が最も楽になる姿勢を取ることがポイントです。

シムスの体位

シムスの体位とは、体の左側を下にして横向きに寝転がる姿勢のことです。上にくる右足は曲げ、下にある左足より前に出します。右手も同じように曲げて前に出し、逆の左手は背中のほうに出します。大きめの抱き枕を使うと上にくる右手・右足がやや浮くので、お腹を圧迫せずにすみます。抱き枕がないときは、右手と右足の下にそれぞれクッションなどを敷くことがポイントです。

お産が進んで赤ちゃんの位置が下がってくると、楽な姿勢も変化していきます。ずっと同じ姿勢でいるよりも、陣痛の進行度合いに応じていろいろな姿勢を試し、自分にとって楽なスタイルで過ごすことが大切です。

刈谷市のG&Oレディスクリニックでは、出産を控えている妊産婦さんが安心してお産に臨めるよう、万全の体制を整えております。陣痛を乗り切るコツや産後のケアに関する情報もぜひご確認ください。