立ち会い出産におけるパパの役割

・妻の精神的な支え

立ち会い出産でのパパの重要な役割は、ママの精神的な支えとなることです。特に初めてのお産を迎えるママは、大きな不安を抱えているケースが少なくありません。信頼できる人が側にいて、手を握るだけでも気持ちが楽になります。

医療的なケアは医師・助産師に任せて、精神的な支えとしてサポートすることが重要です。

・陣痛中のケア

陣痛が始まったら、背中や腰をさする、マッサージするなど、痛みを和らげるケアを行うこともパパの役割です。安心できるよう声をかけたり、呼吸法をサポートしたりして、ママの緊張を和らげましょう。

ママに余裕があるときはマッサージしてほしい箇所を聞いたり、助産師の真似をしたりするとより効果的です。

出産に向けて準備しておきたいもの

陣痛から出産までに要する平均時間は約5～15時間ともいわれますが、人によっては24時間以上かかることもあります。個人差があるため、念入りに準備をして出産に備えることが大切です。

出産時にあると便利なものは以下のとおりです。

陣痛に耐えていると大量の汗をかき、喉もとても渇いてきます。こまめな水分補給が必要ですが、起き上がるのも一苦労で、基本は横になった体勢で過ごします。ストローがあると寝たままでも飲めるため、水分をきちんと補えます。また、出産は長引くことも多いことから、エネルギーを摂取できるよう軽食も用意しておくと安心です。ママの分はもちろん、パパ自身の飲料や食べ物も忘れずに準備しましょう。

先述したようにママは大量の汗をかきます。出産に集中できるようにタオルで汗を拭いたり、うちわで扇いだりして対策します。

テニスボールは陣痛中の痛みを緩和させたいときに使用します。腰やお尻周辺を押すことで痛みを和らげ、いきみ逃しがしやすくなります。いきみ逃しのやり方は人によって変わってくるため、ママに合った方法を探しておくことをおすすめします。

立ち会い出産に必要な心構え

出産は感動的な体験である一方、生々しい側面も持ち合わせている点を認識しておくことが大切です。ママの痛みに耐える姿にプレッシャーを感じる方や、血や羊水のにおいで具合が悪くなる方もいらっしゃいます。万が一、倒れたりしてはママのサポートができないどころか、出産の妨げになる懸念もあります。具合が悪くなりそうな場合は、引き際を見極めて退出する勇気も必要です。