不妊の原因は一つとは限りません。様々な要因が考えられる中、生活習慣が影響している場合もあります。妊娠を希望する方は、不妊治療を行いながら、日常生活にも目を向けてみてください。

ダイエットによる過度な食事制限や偏った食生活を続けていると、十分な栄養が行き届かず、月経周期が乱れやすくなります。排卵が起こらない「体重減少性無月経」になる可能性もあるため、バランスのとれた食事を心がける必要があります。

タバコやアルコールは、精子や卵子の運動能力・生殖機能に悪影響を与えます。タバコの場合、本人が吸っていなくても周囲にタバコを吸う方がいることで、受動喫煙となる可能性があります。

過度なストレスを受けると、自律神経が乱れてホルモンの分泌が減少し、妊娠しにくくなります。なかなか妊娠しない焦りや悩みから、さらにストレスを抱えてしまうケースもあります。

「冷えは万病のもと」とも言われています。ストレス同様、身体の冷えも、自律神経やホルモンバランスの乱れにつながりやすいです。

不妊症は、「通常の夫婦生活を行っているにもかかわらず、一定期間妊娠しないこと」と定義されています。週の性交回数が増えると、妊娠の確率も上昇します。

※一定期間は2年というのが一般的でしたが、1年から3年までなど諸説あり。

このように、不妊は生活習慣が深く関わっております。不妊治療は、女性だけの問題ではなく、夫婦で取り組む必要があります。