人工授精の概要

そもそも人工授精とは、どのような治療法なのでしょうか。子宮口から管を入れ、洗浄した精液を子宮内へ直接注入するもので、排卵の時期に合わせて行います。人工授精という名称から人工的な治療を行うと思われがちですが、タイミング療法とは精液を注入する場所が異なるだけで、限りなく自然妊娠に近い方法なのです。

人工授精は1949年に慶応大学医学部で開始された治療法で、体外受精や顕微受精などと比較すると古い部類に入ります。長い年月にわたって行われていることから、安全が確立された不妊治療といえます。人工授精は6回を目安に、次のステップである体外受精に進むケースが多く見られます。

年齢が高いカップルの場合、人工授精を行うことなく、最初から体外受精を打診されることもあります。

人工授精の特徴について

人工授精は排卵の時期に、できるだけ多くの良好精子を確実に子宮腔内へ注入する必要があります。そのため、精子の質についても把握しなければなりません。精子をきちんと検査すると、人工授精よりも先に治療が必要という場合もあるのです。

精子の質を整えることで、不妊治療が早く終わったり、タイミング法へとステップダウンできたりすることもあります。ステップダウンができれば、不妊治療の費用や身体的な負担を大幅に軽減できます。それほどまでに、精子の質は重要といえるのです。

不妊治療の費用面の負担が心配な方は、人工授精の助成制度に関するコラムページ・知立市の一般不妊治療費補助金制度と不妊治療・検査の悩みを相談する窓口に関するコラムページもご覧ください。

刈谷市のG&Oレディスクリニックでは、不妊治療センターも併設しております。刈谷市で不妊治療や人工授精などに関するご相談・ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

1．排卵日の推測

生理になった日から1週間以内に、次回の排卵日に向けた準備が始まります。もっとも妊娠しやすい時期は、排卵日の5日前より排卵後12時間の間です。排卵のタイミングに合わせて、人工授精の準備を進めていきます。排卵には、自然に任せた完全自然排卵と排卵誘発剤を使用する方法があります。

2．排卵前検査

排卵前には超音波で卵胞の状態をチェックします。超音波検査で卵胞の大きさを知ることができます。子宮内膜の厚みと黄体形成ホルモンを計測し、正確な排卵日を予測するのです。黄体形成ホルモンの数値が上昇してくると、排卵日が近づいていることがわかります。

3．人工授精

人工授精当日に精子を持参または採精室で採精し、洗浄と濃縮を行って良質の精子を分別します。超音波検査を済ませたら、専用処置室で人工授精を実施します。

人工授精の流れは各病院やクリニックによって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。